法人カードの上限が気にならないようにしたかった
paildの導入前は、どのように法人カードをお使いでしたか?
部門ごとにカードを作りたかったので、合計で10枚くらい発行していました。 AWSやSaaSの支払いに使っているのですが、業務上の仕入れにも使う場合があります。月数百万~1,000万の支払いが発生する場合があり、各カードごとの決済金額を把握したうえで、今後の利用予定を見越して上限に届かないように調整をしていました。
paildで魅力に感じたのはどのような部分でしたか?
paildなら法人カードの与信上限を撤廃できることですね。
カードが止まりそうになると、クレジットカード会社に上限額を上げてもらう交渉をするか、他のクレカに変更する必要があります。いずれにせよ手間がかかりますし、決済できないことによる機会損失にもつながるので、まずは上限に困らないようにしたいと思っていました。
他に、法人カードにおいて解決したい課題はありましたか?
大きく分けると2つあります。
まず「このサービスはこのカードでは使えない」といった、カード会社の特性を踏まえた管理が煩雑だったこと。 そして、カード会社ごとに明細取得の方法が異なるので手間がかかっていたことですね。
後者の「明細取得」が特に大変でした。 というのも、あるカード会社では管理画面からダウンロードする方式でも、別の会社では郵送で送られてきたりもします。そして、それらが別々のタイミングで発生するので、常に明細を追っているような状態になっていました。
また、明細だけ見ても勘定科目がわからないことも当然あります。その場合は社員に確認をするのですが、これも紙の明細だとPDF化する手間があったりと、いちいち時間を取られてしまっていました。
paildの導入によって、どのような変化を期待されていましたか?
業務フローをもっと綺麗にしたいと思っていました。 特に、先ほどお伝えした明細の取得フローや仕訳処理の面ですね。
五月雨に届いた明細を確認して、デジタル/紙でそれぞれ処理をする。そして、用途が不明なものを現場に確認して適切に仕訳処理をする。 ここの流れをできるだけスムーズに、そしてシンプルにしたいと思っていました。
カードの利用上限を気にしなくなった
paildを導入したことで、もともとあった課題は解決できましたか?
できたと思っています。
まず上限について、paildだったらチャージ(入金)したぶん使えるので、そもそもカードの利用残高を気にしなくてよくなりました。 そのため、SaaSなどの年払いに備えてカードの枠を調整する、みたいなことをしなくてよくなったのが良かったです。
また、明細の取得から仕訳処理の流れにおいても、かなり効率化できたと思っています。 複数の明細を追わなくて良くなりましたし、管理画面上ですぐに確認できるので、だいぶ簡略化できました。
課題の解決にはどのくらいの時間がかかりましたか?
それほど時間もかからず、スムーズに解決できました。 カードはログインしてすぐに発行できますし、リアルカードもボタンを一つ押したら1週間後に届くので、普通のクレカよりも圧倒的に楽ですね。
スケジュールで言えば、概ね2週間くらいもすれば定着していました。そのあとの経理処理なども含めると、1.5ヶ月程で一通りのフローを回すことができ、そこで改めて効果を実感しました。
使っていて便利だと感じた機能などはありましたか?
リアルカードがボタン一つで届くという体験はとてもよかったです。 一般的な法人カードだったら、面倒な書類を準備する必要があるうえに、申請から数週間経ってから届くのが普通なので、かなりシンプルなうえにスピード感があるなと思いました。 部門再編などにともなって、利用する部門が変更された場合も、オンライン上の操作で簡単に利用者を編集できるので便利です。
あとは、やはり全てのカードの明細が一つの画面でまとまって見られることは嬉しかったです。
支払い内容を可視化できるから、不正利用の防止につながる
もともと課題に感じていた部分以外では、なにか変化はありましたか?
不正な経費利用の防止につながると思いました。
弊社はそんなことはないのですが、会社によっては経理の立場があまり強くないこともあると思います。 そうすると、「現場が持ってきた領収書を、経理がなんとかして処理する」という状況が発生してしまうことがあります。一般論として、ここにグレーな支払いが紛れ込む余地が多いのではないかと思っています。
でも、paildでの買い物だったら支払いが全て可視化されるうえに、データとしても残ります。つまり、誰が・いつ・どこで・なにを買ったのかすぐわかる。 利用から数か月後にレシートでなく領収書が経理に提出されるような状況と比較すると、不正な経費利用の防止につながると思いました。
今後、paildをどのように使っていきたいですか?
せっかくの”発行し放題”なので、もっとカードを作っていきたいと思っています。
現在は部長以上に渡しているのですが、その下のリーダークラスの社員にもカードを渡していきたいです。
確認待ちが起きるとどうしてもスピード感がなくなってしまうので、現場で判断できるようにしていきたい。情シスの担当者など、オンラインでカード決済をよく使う立場の社員には積極的に渡していきたいですね。その際も、月の利用上限を決めて渡せるため安心感があります。
paildを勧めるとしたら、どんな企業にオススメですか?
やはりスタートアップにはpaildはオススメです。カードの発行や上限額の管理に手間がかかっているのであれば、そこはpaildを使って簡略化できます。
あとは、明細の確認にあたっての業務フローがたくさん発生している企業にもオススメです。
paildには「何枚でもカードを発行できる」という機能がありますが、本質的にはバックオフィスの業務フロー改善ツールだと思っています。
一般的に、法人カードの発行や管理って「面倒だけど仕方なくやっている」という面もあると思います。 でもその運用だと、支払いや従業員が増えれば増えるほど、手間も増えてしまう。その構造を一気に解決できるのがpaildだと思っています。
paildが様々な点でお役に立てているようで、とても嬉しく感じました。本日はありがとうございました!